(ゲームの世界の)F1マシンのセッティング part 4(サスペンション編) その2

日々、最前線で働いてくださっている全ての医療従事者、その関連会社の皆様に、敬意と感謝を申し上げます。(2020.04.25追記)

先回はサスペンションについて概要を学んだ。実践編として設定例を紹介したい。全てを網羅するのは筆者の知識ではかなり荷が重いのでブツブツと小出しでいきたい。
 分かりやすいのは車高と考えた。一般論として車高は低い方が正義と書いたが間違いではないと思っている。しかしサーキットによって特性は全く異なり絶対的な正解はない。加えて物理よりもドライバーの好みが優先されるのもF1エンジニアリングの世界とも聞く。(小松礼雄エンジニアの著書より。この本については近々じっくりレビューしたい。)この記事では車高の調整をした筆者のメソッドを紹介したい。

ゲーム内の設定項目の復習

ゲーム内の設定項目をおさらいしよう。

 ①フロントサスペンション   
 ②リアサスペンション     
 ③フロント・アンチロールバー
 ④リア・アンチロールバー   
*⑤フロントサスペンション高  
*⑥リアサスペンション高    

 サスペンションの項目は以上の6つだ。一般論は筆者既出の『 (ゲームの世界の)F1マシンのセッティング part 3(サスペンション編) その1』をぜひ読んでいただきたい。ここでは⑤⑥の設定について話を進めていこう。車高は重心と言い換えても良い。重心が高いと不安定になる。例えば地震が起こると高層ビルでは上層階の方が揺れが大きいし、物を運ぶときに自分の頭よりも高い位置に掲げるのと、腰のあたりで抱えるのとは感じる重さも運びやすさも異なる。またその状態で横から飛び蹴りを喰らうと、頭の上に抱えている人の方が不安定で倒されやすだろう。重心に加えて、車体の低さは地面との接触に関わる。分かりやすいのは縁石に乗り上げた時の影響だ。車高が低いと縁石に乗った時の車の制御が難しい。4輪のうち1つないしは複数のタイヤが接地を失う。その状態でトルクをかけると、つまりアクセルを踏み込むとスピンを引き起こす。だから4輪が接地するのを待ちつつ、トルクの掛け方を調整しつつ加速する必要がある。

実際の調整方

それでは具体的に設定方法を紹介する。

1)まずは数値を「1」にして走る。車高が一番低い状態だ。コーナーへの侵入時の挙動の安定を感じる。スゥーっとクリッピングポイントへと車を寄せていくことができる。曲がりやすい。だからブレーキングポイントを少し奥に取ることができる。しかしその一方で立ち上がりの挙動はシビアでオーバーステアだ。アクセルを慎重に踏み込まないとリア打出る。さらに縁石に乗るとよほど慎重に操作しない限り筆者の場合はほぼスピンする。特に高速コーナー出口の縁石は要注意だ。スピードが出ているので即終了となる。

2)次に数値を最大値に設置する。今度はコーナー侵入で手こずる。モッサリとした動きで車がエイペックスを取れない。ブレーキングを早める必要があるし間に合わないと飛び出すリスクがある。したがってコーナー侵入時の速度は1の時に比べて遅くなる。しかし出口での加速は1の時とは逆で自信を持って踏み込んでいける。縁石を踏んでもよほどのことがないと挙動は乱れない。一度乱れても即スピンではなくリカバリーのチャンスもある。

《まとめ》
車高低:コーナーリング重視、加速不安定、オーバーステア気味
車高高:加速安定、コーナー侵入時減速、アンダーステア気味

3)設定値の最小最大値の動きを理解したので、サーキット特性を考慮してどちら寄りでセッティングするかを考える。
 例えば筆者の場合オーストラリアはコーナー脱出時からの加速がタイム短縮につながりやすいのと、いくつかのコーナー出口の縁石でスピンをしやすい。だから安定して加速できるスピンの心配が少ない「高い」方が好みである。そこで「8」くらいにして様子を見る。ある程度走り込んだら、次に「2」に設定を変更してタイム差をチェックする。自分が乗りにくいと感じてもタイムが速ければ再考の余地がある。またレースでは抜きつ抜かれつもある。仕掛けどころをイメージしたり、速さを重視するために失うバッファをコントロールに残しておかないとレースでは苦戦することだろう。レースでは常に最速で理想のラインを走れるとは限らない。

4)もう少し調整を進めたいところだがいったんここまでとしておく。何しろセッティングにはいくつもの項目がある。多大に効果を高め合う設定もあれば相殺する項目もある。微調整は他の項目の設定を進めた上で最後の微調整に残しておく方が良い。そうしないといつまで経ってもセッティングが決まらない。ライドハイトの設定を仮決定とし次の項目に進む。

ランキング上位者のセッティングを盗む?

タイムアタックのランキング上位者のセッティングをダウンロードして適応できる機能がある。手っ取り早くセッティングを済ませられるので重宝する。筆者もかつてはよく利用していたが、ある時このままでは全くセッティングができないままだと気がつき、ある時からほとんど利用していない。自分でやり出すと難しいが手に負えないほどではないし面白い。が、しかしアシスト全オフにして挙動の違いがより分かりやすくなり、それまではなんだったんだと思ったのも事実。アシスト全オフの魅力をじっくり語らねばなるまい。

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