オーディオ周りの再構築

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日々、最前線で働いてくださっている全ての医療従事者、その関連会社の皆様に、敬意と感謝を申し上げます。(2020.04.25追記)

シンプルイズザベスト

 書棚の天板から無粋で真っ黒な細い鉄のパイプが、二重、三重に折れ曲がり突き出ている。突き出た先にはズングリとした黒い塊が付いていて、先端はメッシュ状の金属で覆われている。もう一方の端からは黒いケーブルが鉄のパイプに巻きつきながら下へと垂れている。
「ギギギギィィ、キキンっ」
 おっさんは伸ばした左手で黒い塊を掴んだ。ちょうど真ん中あたりを持って、体の方に引き寄せると折れ曲がった関節部分が甲高い金属音をあげながらおっさんの方に伸びてくる。黒い塊と唇との距離を調整する。メッシュ部分の一番広い部分が正面に来るように角度を合わせた。
 自重で距離と角度が少し変化した。
 おっさんは神経質そうに再び調整するが、視線はすでに目の前の大きなモニタに向けられている。右手の人差し指が小刻みに動き赤いトラックボールを転がすと、画面の中の白い矢がスーっと左から右に動く。おっさんの視線が止まった瞬間カチッと音を立て、矢は黒いアイコンを射抜いていた…

 音には苦労してきた。音質や音量に加えて設置場所や設置方法にも随分頭を悩ませた。マイクアームはカッコよく気分を盛り上げてくれるが無いに越したことはない。できればスッキリと纏めたい。筆者は生放送に初めてトライした時は、家電量販店で簡単に手に入るゲーム用ヘッドセットを使用していた。頭に装着してしまえば、後は細いUSBケーブルをPS4にブスリとやればよい。至って簡潔明瞭。ただし音はそれなり。特にマイクの音量と音質は設定でごまかせるものではなかった。
 そこで筆者はヘッドセットを手放しヘッドフォンとマイクを別に用意した。ヘッドフォンは動画編集用のクセのないクリアな音を聞かせてくれるオーディオテクニカの定番のものを選んだ。マイクは種類が多すぎてわからない。簡単に接続できるUSB端子のものにした。PS4が全てだった筆者にはこれで十分なはずだった。でも違った。メインプラットフォームをパソコンに移し替えた筆者は音質を改善できる可能性を手に入れた。挑戦したくなる。自分の声とゲーム音に加えて、「BGMがあったら素敵やん。」

 ゲーム中にマイクの音を切りたいときがある。誰も視聴者がいなくて、集中して走っている時は何も話すことはない。しかし手元でミュートすることはできない。ゲームを一時中断してOBSのマイク入力のミュートアイコンをクリックするしか無い。話したくなったらその逆の操作をするしか無い。BGMなんて持ってのほか。マイクは口元にずっとあると邪魔だけど、マイクアームをいちいち伸ばしたり引っ込めたりも煩わしい。(筆者はそれほどずぼらではありません!)

 解決策はあった。「オーディオインターフェイス&ミキサー AG03」だ。こいつがあればフェーダーを操作してマイクからの入力をいつでも好きな音量にできる。iPadをつないでやればBGMを別チャンネルに入力でき、これも好きな音量でミックスできる。そしてAG03にはヘッドセットを繋ぐ端子が付いているのだ。これが決め手だ。生配信ではスピーカーからゲーム音を流すことはできない。マイクがその音を拾ってしまうからだ。だからヘッドフォンは外せない。だからヘッドセットで済ますことができるならそれが最適解と考えている。ただし先に述べたように、ヘッドセットのマイクへの期待値は低い。ちょっと奮発しないと…、財布が痛む…。

(レビューに続く)

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