おっさんなりのAG03レビュー

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日々、最前線で働いてくださっている全ての医療従事者、その関連会社の皆様に、敬意と感謝を申し上げます。(2020.04.25追記)

壱(いち)にフェーダー

 AG03はYouTuber御用達のオーディオインターフェイス兼ミキサーである。コンパクトなボディーには生放送、特にゲーム実況に必要な機能が全て揃っている。特筆すべきは音量を調節するフェーダーが付いているということだ。これが気分を盛り上げてくれるばかりでなく、しっかり実用的でもある。
 フェーダーとは音の出力や入力ボリュームをアナログ調整できる装置で、ツマミを上下にスライドできるようになっている。似たような機能を持つ装置にはツマミを左右に回転させて調整するものもあり、こちらの方が一般的だろう。使い勝手はそれぞれ一長一短だが、フェーダーは視覚的にも音量が分かりやすく、また咄嗟の操作もやりやすい。筆者は生放送を時々するのだが、大抵は視聴者がなく一人でぶつぶつとやっている。何も喋らず黙々と走り続ける時もある。そんな時はマイクの音量はゼロでいい。しかし視聴者さんが現れると挨拶を交わして、一つ二つ何か共通のトピックで盛り上がりたい。切っていたマイクをサッとオンにしたいのだ。オーディオインターフェイスがないと音量はOBSという配信ソフトの音声設定で行わなくてはならない。ゲームを一旦中断してマウスでポチポチとやるわけだ。この操作をうっかり忘れたまま話していたことが過去にあった。おっさんの声は電波に乗らず誰にも届かず、おっさんの部屋に響くだけである。フェーダーならオン、オフが一目瞭然、誤操作は有り得ない。配信ソフトの設定移如何ではゲームを中断しOBSに切り替える際に、見られたくないデスクトップのアイコンや設定値、場合によっては個人情報が生放送に映り込むかもしれない。そんな操作の手間やリスクをいっぺんに解決してくれたのがこのAG03なのである。

弍(に)に入力端子

 フェーダーに次いで筆者の心をギュッと鷲掴みにしたのはヘッドセット用の一対の入力端子である。
 ヘッドセットが利用できればマイクとスピーカーをそれぞれ別に設置する必要がなくなる。もう少し具体的に説明しよう。通常ゲームを楽しむ時、ゲーム音はスピーカーから出力され部屋中に広がる。しかし実況放送となると状況が異なる。自分の声をパソコンへ入力する必要があるからだ。この時、自分の声だけを拾ってくれる都合のよいマイクがあればよいが、指向性の強いマイクを用いても部屋中に広がるゲーム音をカットすることはできない。声と一緒にゲーム音も拾ってしまうのだ。それでもいい場合もあるだろう。シミュレーションゲームやスポーツゲームのように「音」がそれほど重要でない場合だ。しかしながらこれもレアなケースで、通常はゲーム音と自分の声の両方をバランス良く配信したい。そうなるとスピーカーを諦めるしかない。プレイヤー(実況者)はゲーム音をヘッドフォンで聴き、静かな部屋でマイクに向かって実況する。
 筆者もAG03を導入するまではアームに取り付けたマイクを実況するときには口元まで持ってきて使用していた。わざわざアームを使っていたのはレースゲームならではかもしれない。決してコンパクトとは言えないハンドルコントローラーが自分の目の前に設置されており、マイクスタンドをいい位置に置くことはできないのだ。口元からは離れてしまうし、声以外の音も拾ってしまう。クリック音や様々な環境音だ。マイクはポップガードを装着し出来るだけ口元にある方がいい。スタジオ感満載だが運用は不便だ。それがAG03を導入し、同時にヘッドセットも購入したことでスキッと整理された。

参(さん)、四(し)がなくて伍(ご)にBGM

 AG03はオーディオインターフェイスでありミキサーでもある。PCからのゲーム音はUSBから入力される。そして筆者の声はマイク端子から入力される。必要に応じてマイクからの音声にエフェクトをかけることができ、PCからのゲーム音と声を混ぜて再びPCへ送り返すLoopBack機能も便利なことこの上ない。ただしLoopBackした時はOBSの音声設定はマイク入力のみにすること。この辺りの話はまたの機会としようか。
 エフェクトの話題が出て来たので少しだけ紹介しよう。エフェクトとは音を電気的に加工して様々な変化を加えること、ないしはその装置をいう。AG03では付属のソフトウェアからコンプレッサーとリバーブをかけることができる。リバーブは残響を増幅させるエフェクトで、大きなホールやお風呂で声が響くあの感じだ。おっさん語では「エコー」と言う。自分の声が響き渡り大変気持ちはいいのだが使いどころは難しく、おっさんにはさらにハードルが高い。おっさんの声が増幅されて公共の電波に乗って、視聴者は少ないとは言えその仕様には慎重さを求められるだろう。おっさんとは実に生きにくいのだ。ボヤいていてもはじまらない…。
 コンプレッサーは大きな入力をカットするエフェクトだ。一定以上の入力があればその数%をカットするように設定できる。声の高さや音色を変えることはできないが粒をそろえることはできる。またマイクの特性によっては入力のピーク値が様々で、コンプレッサーをかけることで多少なりは自分の好みに近づけることができるかもしれない。
 これら二つのエフェクトに加えて、イコライザーで特定の音域を膨らませたり減少させたりすることも可能だ。色々と触り始めるとあっという間に時間が経つ。楽しい。しかしながらやればやるほどに深みにはまっていき、最後には何が良くて悪いのか分からなくなってくるから困ったものだ。結局デフォルトを選んでしまう無難な性格。おっさんNをこれからもよろしく。

 毎度、なんのこっちゃでスミマセン。このAG03ですが金属と相手の塊感もいい感じで各端子やボタン、スイッチ類の作りも良い。ガジェットとしての所有欲も満たしてくれる逸品だ。15,000円は機能や性能からすればお買い得間違いなし。他社の同商品には1万円を切るものもあるが、このブログで紹介したような機能を揃えるものを筆者な知らない。

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