Assetto Corsa Competizione 紹介

アセットコルサ コンペティツィオーネ

 Assetto Corsa Competizione(以下ACC)のキャリアモードを始めたので進捗状況を報告しながら、このゲームとその周辺について書いていこう。

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Assetto Corsa Competizione is the new official Blancpain GT Series videogame.
Thanks to the extraordinary quality of simulation, the game will allow you to experience the real atmosphere of the FIA ​​GT3 homologated championship, competing against official drivers, teams, cars and circuits, reproduced in-game with the highest level of accuracy ever achieved.
Sprint, Endurance and Spa 24 Hours races will come to life with an incredible level of realism, in both single and multiplayer modes.”
(公式HPより、https://www.assettocorsa.net/competizione/

 ACCはブランパンGT選手権を題材とした公式ビデオゲームである。最新のシミュレーション技術により、ゲームはプレイヤーに最高の経験をもたらす。ドライバー、チーム、マシン、サーキットといったFIA GT3の全てが、これまでにない精密精巧さで再現されている。
 スプリントと耐久レース、特筆すべき「スパ24時間耐久レース」、それらがシングル、マルチプレーを問わず信じられないほどのリアリティを持つ、そう、まるで命を吹き込まれているかのように。(筆者の意訳:翻訳はむずかしいです…)

リアルにこだわったレース

 フィフティ・ファゾムズは100万円を超える高級時計。ブランパンは2011年からアマチュア向けGTシリーズのスポンサーになり「ブランパンGTシリーズ」が始まった。残念ながら??2019年にスポンサー契約が切れたが、レースは「GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ」、「GTワールドチャレンジ・アジア」へと名称を改め継続されている。ゲームは2018と2019シリーズのデータが入っている。筆者のゲームには公式アドオンであるTHE INTERCONTINENTAL GT PACKを追加してあり3シーズン分のデータが入っている。公式アドオンの導入で鈴鹿ほか4トラックが加わり、収録されているコースはスパやモンツァなど15コースとなった。コースはレーザー・スキャンで作成され路面の起伏はもちろん、あらゆるものが現実そのものだ。(確認の術はないが…)

マシンはもちろん、緩衝材やクレーン、樹木までフォトリアルだ。

 マシンの3Dモデルも申し分ない。ディテールまで精緻に作り込まれていてカッコいい。
それらのグラフィックを作り出すレンダリングエンジンは最近最新版(Ver.5)が発表されたばかりのUnreal Engine 4(公式HPへリンク)だ。
リアルなのはオブジェクトだけではない。時間と天候の変化も恐ろしいほどリアルだ。小雨から嵐まで、雨も風もシミュレートされる。そして時間の変化。肌寒ささえ伝わってきそうな早朝の透明な空気、日没過ぎのマジックアワー、漆黒の夜の闇。自作PCの中で作り出されているとは思えないほど素晴らしい。濡れた路面には水溜りや雨水の縞があり、マシンが通過するたびに水煙が立ち込める。前車のウォータースクリーンはプレイヤの視界を完全に奪うことさえある。夜の闇のなか、照明灯のオレンジが車中に侵入してきてはコックピット内を一瞬照らし出し、また去っていく。演出ではない、リアルがそこにはある。

スクリーンショットでは到底紹介しきれない
路面にできた雨水の縞

キャリアは新人テストから始まった

 ゲームモードは多彩だ。その中のキャリアモードを紹介していこう。そのほかのモードもいずれじっくり紹介したい。何せタイムトライアルだけでも3つのバリエーションがあるのだ。

 キャリアモードを始めるといきなりモンツァのピット。まずはヤングドライバーズ・テストと銘打たれたこのトライアルでプレイヤーのスキルが測定される。結果から言うと筆者に対してゲームが提案してきたのはAIレベルは「中」、リアリティー設定は「ノー丸」だった。断っておくが「ノー丸」は筆者の間違いではなく、ゲーム内の誤植だ。忍者??

 さてテストの中身だが、規定の時間(10分)でできるだけアタックする。テストは3回行われ、それぞれドライ、ウェット、ナイトレースとコンディションが異なる。3回とも最速ラップを目標とするが、それ以上にマシンを傷つけずに持ち帰ることを優先することを告げられる。この辺りの真相はわからない。タイムが指標になることに間違いはないだろうが、このゲームはiRacing同様、プレイヤーのドライビング・スキルを逐次測定している。トラックへの習熟度やマシンのコントロールが数値化されており、マルチのレースに参加する際には一定にレーティングを要求されることもあるようだ。キャリアのスタートとなるテスト周回なので、それほどシビアに作られているとは思えないが、筆者はタイム4、セーフティ6で走ることにした。

筆者以外にも5人のドライバーが参加している

 勢いよくコースに飛び出していく。筆者の他にも5人のドライバーが参加しており、先にコースに出られると少々厄介だ。実のところ何度かこのテストドライブをやり直す羽目になったのが、この未来のライバルたちとのインシデントだった。AIの動きはF1シリーズと比べて良い印象を持っている。F1シリーズでも、闇雲に突っ込んでくるようなことはないが、ブレーキングポイントだけは如何ともし難い。AIたちはスローイン・ファーストアウトを忠実に実行するのか、かなり早めのブレーキがお好みのようだ。このゲームでもF1ほどでは無いが、筆者に比べて若干ブレーキが早い。(というよりも筆者がABSがあるのをいいことにブレーキを送らせているだけだったりするわけだが)ブレーキさえ気を付ければ、あとはかなりフェアなレースが期待できる。コーナー入り口で頭ひとつ抜けていればラインを残してくれるし、立ち上がりで外側へ追い出されることもない。もちろん筆者も気を使っているから避けられている部分もあるが、理不尽なアクシデントは今のところ経験していない。他車と並ぶと位置関係がレーダ表示され、エンジニアがcautionを出してくれるのも親切で良い。どうしても視界に制限のあるゲームでは、そういった補助がなければかえってリアリティが損なわれるというものだ。唯一と言っていいゲーム的な介入だが、自然と受け入れることができる。

サウンドが秀逸。何度でも言うよ。

 マシンを労わりながら、コースオフしないように最速タイムを狙う。時にはゴツンと縁石に乗り上げることもあった。その度にボディがガシャんと路面とコンタクトし、足元からガリガリと言う音が聞こえる。同時に縁石に乗り上げたタイヤのボコボコ振動が、音とハンコンのフォースから伝わってくる。乗り上げた縁石からダトンと降りると、ボディ後部のサスが伸縮しマシンが揺れる。そしてタイヤが拾った小石がフェンダーの内側をバチバチ打ち付け、カラカラという音を立てて弾き飛ばされていく。マシンに加わった相応の衝撃がボディを軋ませる。ギィーという金属音は精神衛生上よくないレベルだ。もちろんコーナーを美しく旋回するときも、リムが撓みタイヤ表面のブロックが潰れ路面との摩擦で発するシュリリリーという音が聞こえてくる。リッチなサウンドから、多くのインフォメーションを伝えてくるのが、このゲームの特徴の一つだ。筆者のレースシム経験が貧弱なのかもしれないが、これほど音をうまく使うゲームに出会ったことはない。

モンツァのシケイン。シュルシュル音が聞こえませんか

雨のテスト走行はトラクションをいかに得るかに終始した。慎重にアプローチするのでコーナーの入り口でミスることはなかった。問題は出口だ。ドライの時のように加速すると、スピンこそしないもののドラクションコントロールが仕事をし過ぎて、マシンが前に進まない。アクセルを踏まない方が良いときもあるわけだ。ドライでは1速からウゥゥンと加速させていくが、濡れた路面では逆効果。2速に入れてタイヤと路面のネゴシエイションを待つ。ハンドルは極力切らずにできるだけ多くのエネルギーを前進する力に変える努力をする。夜はその逆だ。コーナーの侵入がとにかく難しい。ブレーキングポイントのために目標にしている景色が闇に呑まれて見えない。特に1コーナーは最後まで合わせることができなかった。コーナーへ侵入するタイミング、そしてシケインのような連続コーナーではクリッピングポイントが見えない。周回を相当数重ねても日中のようには走れない。この雨と闇がいつか同時に襲いかかってくる日がくるに違いない。その時、それに対峙できるだけのスキルを筆者が身につけているかどうかだ。いろいろなコンディションを走る中で、経験値として蓄積されていくことを期待している。

 テストドライブが終わった。太腿の裏に少し汗をかいている。ステアリングを強く握り過ぎていたのか握力の喪失を感じる。大きく一息ついた。冒頭でメーカーの説明文を引用した。リアルな体験がこのゲームの売りだ。汗をかき、疲労を感じている。まぎれもなくリアルだ。

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