【iRacing2021 Season1の旅 #3】 KMR(オンラインレッスン)とVRS(バーチャル・レーシング・スクール)の紹介 in Spain

iRacing

 おっさんは現在「F3」と「Formula Renault2.0(以下Renault)」の二つのシリーズにエントリーしている。それぞれ開催地が異なるため、週の途中で移動を余儀なくされる。Week2の開催地はF3がセブリング(フロリダ州、アメリカ)(前回のブログhttps://03driver.com/2020/12/22/sebring-in-florida/)、そしてRenaultがスペインのカタロニアサーキットだ。前回のブログで、フロリダ州に到着したことを報告した。美しい自然とおいしい料理を楽しみつつレースに参戦。SOF2000を超えるレースで見事に上位入賞を果たすことができた。今シーズンに入って僅か3レースを消化しただけだが、以前に比べてクレバーな走りができるようになっている。クレバーといっても技量が上がったわけではなく、集団の少し後ろを注意深く走行し事故に巻き込まれないようにしているだけなのだが、事故に巻き込まれてピットインとなれば、レースは終わったも同然、レーティングも下がり良いことなし。混戦ならアクシデントは必至なので、混乱に乗じて労せずポジションアップが狙える。まぁ、こんな消極的なレースをしていては一向に速くなれないかもれしないのだが…

フランクフルトには一泊だけの滞在となった。

 レースを終えて興奮冷めやらぬうちにスペインへ旅立つ。残念ながら直通便はない。フランクフルトを経由してバルセロナへと向かうことにした。

カタロニア・サーキットで特別レッスンをうける

  スペインに到着するとさっそくサーキットへ赴いた。燦燦と照り付ける太陽がまぶしい。ここは春先にF1の各チームが新車の走行テストをすることで有名だ。何度も走っているのでレイアウトは頭に入っている。マシンに飛び乗り、すぐにコースイン。

 年明け1月15日から行われる第5戦(WEEK5)の舞台となるサーキットなので、フランクフルトからニュルへと陸送される予定だったF3のマシンもスペインに輸送した。シリーズ中は限られた時間しか練習走行ができないので、またとないチャンスだ。
 タイヤを温めながら周回を続ける。少しずつタイムが出始める。アタックラップに入った。タイムは1分42秒台。まずまずだが数周走行しても、思うようにタイムが伸びない。安定してラップを刻めるのは結構なことだが、逆に言えばタイムを縮めるためのアイデアがない。同じようにしか走れない。このライン、このブレーキングポイント、アクセルの踏み込み…、何かを変えていかなければ目標の40秒切は達成できない。何かを「正確」に変えなければならないのだ。
 特に高速コーナー手前のターン7と8は上りながらのコーナーで微妙な位置にある縁石と、トラックの若干のうねりが気になり中々思い切りよく走り抜けられない。アクセルを開けるタイミングを間違うとマシンは左のウォールに向かってギュルっと回転して吹っ飛んでいく。ヘアピンの後のターン11も同じようなミスを犯しやすい。さて、どこから手を付けるべきなのか。課題は見えているが、改善方法のアイデアがない足りていない。

KMRさんのオンライン・レッスンを受講した

 何かを変えなくては、走りは変わらない。走りが変わらなければタイムも変わらない。しかし、何をどう変えていいのかわからない。ドライビングに「正解」は存在しないと思うが、「模範」はあるはずだ。iRacingで長いシーズンを戦いぬくためにも、そしてより練習を効率的、効果的なものとするためにも、以前から検討していたオンラインレッスンの受講を決意した。

 私が選んだのはKMRさん(サイトはこちら)だ。名古屋にある株式会社プロフィ内で営業されている。KMRさんのHPからプロフィへのリンクをたどってみると、レース車両のセッティングもされている車の整備屋さんだった。社名ロゴには「Racing Team」と入っている。プロのレース屋さんだ。iRacingをはじめとするレーシング・シムの愛好家ならご理解いただけると思うが、筆者は「ゲーム」としてうまくなりたいわけではない。実写同様に車の動きをしっかりと理解しながらスキルを身に着けて速くなりたいのだ。今回お願いしたKMRさんはレースに携わるプロ。講師の選択に間違いはなかった。

 講師が決まれば、すぐにでもレッスンを受けたい。さすがに名古屋まで出かけていけないので、今回はオンライン・レッスンを受講することにしたが、これが大満足!(店舗に行って実際の操作を見てもらってアドバイスを頂いたり、KMRさんのハンドルやペダル裁きを見せていただくと、さらに理解が進むと感じた。)
 受講までの流れはいたって簡単。会員登録を済ませ、HPに公開されているカレンダーから受講可能な日を選んでクリックするだけでよい。筆者は正月休みにたっぷりと練習したかったこともあり、年末最後のレッスンを予約した。申し込みが完了すると早速連絡を頂いた。希望するマシンとサーキットを告げておけばレッスン時間になるとiRacing上にHOSTED RACE(いわゆるプライベートの対戦部屋)が準備される。そこでKMRさんの前を走ったり、後ろを走ってもらいながらレッスンは進んでいく。レッスンを受講するにあたっては、会話、資料などの送受信に使用するDiscordのアカウントを取っておく必要がある。またVRS(詳細は後述)のテレメトリーを使って良い点や改善点を指摘してもらえる。こちらも事前に登録(無料)を済ませて登録アドレス(アカウント)をKMRさんに知らせておくこと。登録方法もKMRさんのサイトで説明されているので安心されたい。

 改善すべき点をいくつか指摘いただいたが、そもそもシミュレータの設定(ハンドルや画面の位置など)から改善が必要だとは意外だった。走り方やタイムはYouTubeなどの動画を参考にできるが、画面の位置やモニターの設定まで紹介しているものは見たことがない。「正しい設定(環境)で練習する方が、効率がよく、上達が早い」とはKMRさんの言葉。KMRさんの走行データと自分のドライビングを比較しながら、一つ一つのコーナーを丁寧に解説していただいた。優しく丁寧でいて、自信に満ちた頼もしい口調は、ネット越しとは思えない、まるで助手席に乗ってアドバイスしてくださっているように感じる。私のマシンは間違いなくオープンホイールのダラーラF3であるのだが。充実の60分レッスンはあっという間に終わった。具体的なレッスン内容は伏せておく。

 我流でもどんどん走りこめばそれなりに速くはなっていくだろう。しかし、改善のポイントや練習のテーマを設定できないまま時間だけを積み重ねていくのでは効率も悪いし、練習自体が面白くない。みなさんも是非ホームページをのぞいてみてほしい。また新しい世界が開けることを約束する。

VRS(バーチャル・レーシング・スクール)でお勉強

 VRSはSmarty Coが運営するレーシング・スクールだ。ただのレーシング・スクールではない。シミュレータを用いて次世代のレーサー育成を目的として2013年から活動している。具体的にはiRacingと連携し、自分の走行データを蓄積・閲覧・分析することができる。これまで走行したすべてのデータが保存されているのには正直驚かされた。

自分の成長を振り返ることができる。

 また自分のデータだけではない。プロの行使の走行データを自分の走行デートと比較検討することも可能だ。リプレイ画像も視聴でき、英語ではあるがドライバーによる解説もついている。筆者は社内で英語を使う機会が多いため、日常会話ならなんとか、ギリギリ、いやちょっと問題あるか…、というレベルだが解説を何とか聞き取ることができた。プロの走りをじっくりと観察し走りの改善に活用できるとはすごい世の中になったものだ。
 利用者がiRacingで走行すればその分だけデータがサーバーにアップロードされていくので、いきなりプロのドライビングを見てもさっぱりという筆者にもとっても、自分より少しタイムの良いドライバーのデータを参考にして、徐々にステップアップしていけるのが嬉しい。コミュニティを作れば(に加入すれば)仲間と走行データを簡単に共有できる。もちろんKMRさんの走行データも逐次参照可能。ただし無料で使える範囲はかなり限定的で、利用時間にも制限がつけられている。フルに活用するためにもサブスクリプションしよう。月額約10ドル(年間行動だと一年で約100ドル)は決して安くはないが、上記の機能に加えて、プロのドライバー(講師)たちのセッティングもダウンロードして自分のマシンに適用できるため、iRacingのユーザーならぜひ加入することをお勧めする。

 VRSを使って上級者の走行データと自分のデータとを比較してみる。テレメトリーと呼ばれる解析アプリを活用して、講師や登録メンバーのデータを閲覧でき、また自分のデータに重ねて表示させることで、自分のドライビングの癖を見つけたり、改善点を探したりすることが可能だ。

VRSではテレメトリーが利用可能

  自分の走行データ(青)と講師のデータ(赤)を重ねて表示させてみた。画像が小さくて見えづらいが、上から4つの目のグラフがアクセル開度を示す。講師のアクセルワークはオンとオフのメリハリがついていることが、折れ線がぼこっと四角にへこんでいることから読み取れる。加えて筆者よりもアクセルを緩めるタイミングが遅く、開けるのは早い。それに対して筆者のアクセルワークはふらふらと自信なさげだ。その下のブレーキも赤はガッツンと踏んで徐々に踏力を弱めているのに足して、しっかり踏めておらず、またブレーキ量も足りていない。その結果、一番上のスピードのグラフが赤がより速度を維持してコーナーを通過していることを示している。

 VRSは英語さえ苦にしなければ、様々なサービスを受けられる。講師の走行データだけでなくサーキット攻略映像を見ることもできる。KMRさんのレッスンとともにVRSの活用もお勧めできる。

KMRさんのレッスンとVRSで学習した成果は…

  F3をスペインに持ち込みKMRさんとVRSを活用して正解だった。42秒台から一挙に40秒半ばまでタイムを縮めることに成功した。またアドバイスされたことを意識して練習することで、これまでは上級者のオンボード映像を見ても、ただ比較してなんとなくしか違いを感じられなかったが、見るべきポイントをもって分析できるようになったのは大きい。

 さぁ、バーチャルの世界に戻ろう!

 スペインでのレースを終えた。ここでも満足のいくレースができた。順調にポイント積み上げた。サーキットを後にして次の目的地ニュルへと旅立つ準備をせねば。その前にガウディの建築巡りを楽しもう。バルセロナといえば現在も建築中の大聖堂サグラダファミリア。なんと着工されたのは1882年。もうそろそろ完成するとかしないとか。デザインしたのはご存じアントニ・ガウディ。彼の建築はバルセロナの町のいたるところに残っている。それらを一つ一つめぐっていくのが楽しい。パエリアはサフランの香りが苦手なので、食べてない

 

 

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