DORAPOJI2 レビュー3 おひとり様の組立②

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 新しいコックピットを手に入れて、毎日快適なレーシングシム生活を送っている筆者には、腕前が上がらない以外の悩みは解消しつつある。

 さて、今回は前回に続き、コックピット組み立ての様子をご紹介しよう。

土台になる部分にシートを組み付ける

 筆者が今回購入したのは、ノンブランドのレカロ型バケットシートである。ブランド品に比べて5分の1以下の低価格、お買い得商品?である。

 正直に言うと、このバケットのシートの座り心地はあまり良いとは言えない。お尻の部分のクッション材が薄く、プラスチックの座面が角度によっては尾骶骨にあたって痛い時がある。はじめてのバケットシートなのでこれが標準的なクッション量なのかもしれない。加えてニオイにしばらく悩まされた。何とも言えない化学物質のニオイがシートから臭ってくるのである。設置後2週間ほどたって随分マシにはなったが、それでも時々ふと気になるときがある。シートの背中部分を中心に消臭スプレーをかけながら丹念に雑巾がけをしているが、根本的にどこから臭ってくるのかはわからないので質が悪い。シート本体もウレタン部分も化学物質の塊、それも臭いを発しそうな物質なので仕方がないと諦めるしかない。

 シートを組み付けるには、土台となるフレームにサイドステイと呼ばれるパーツを使用する。さらにシートを前後に調整できるシートレールも組み付けるのだが、調整の必要がなかったのでレールの導入は見送った。シートもサイドステイもシートレールも、本来は実車に取り付けるパーツだけに安全性能が考慮されているのか、かなり良いお値段である。サイドステイは「ブックエンド」と制作過程が途中まで一緒ではないかと思えるくらい単純な金属板である。これが万するので恐ろしい。

 こんな感じでステイをフレームに取り付ける。この後、ここにシートを乗せるのだが、おひとり様での作業では最初に苦労する部分となった。シート自体はそれほど重量がないのだが、うまく位置を合わせながらボルトを通すのが難しい。写真ではフレーム間には十分なスペースがありクリアに見えているが、実際にシートを乗せるとボルトを通し締め付けていくのに手が届かなかったりスパナが入りにくかったりと苦戦する。ちょっと力加減が変わるとシート本体がズレてしまい、また位置合わせをやり直す羽目になる。ここはパートナーがいるほうがいい。いる人がうらやましいと心から思った瞬間だった。

支柱とハンドルを設置する部分を組み立てる

 支柱とハンドルを固定する部分を完成させればいよいよコックピットという感じが出てくる。作業にもだいぶ慣れてきた。サクサクと同じ調子でジョイントパーツを組み付けていく。そしてメインフレームに取り付けた。最終的な位置合わせをするまでは仮止めである。

 そして次はハンドルを設置する部分の作成だ。ここが一番苦労した。最終的には写真のような長方形のフレームを完成させ、この上に各社主要ハンドルを設置できるようにあらかじめネジ穴があけられている分厚いプレートを乗せていくのだが、そのためには座面が水平になるように、つまり4つの辺のパーツがきっちりと直角に組付けられ、上下のズレもあってはいけないのだ。わかりやすく言うと、写真のように床に置いたときに、どこかコーナーを指で押すとガタガタと動くようでは歪に組みあがってしまっているのである。ここで精度を出すのに苦労した。不幸なことに組み上げている最中には歪んでいることに気が付くことができなかった。実際には10キロを超えるDD(ハンドル)本体をプレートに乗せて、いよいよこの枠フレームに取り付ける段階になって歪みに気が付いたのだ。プレートがきっちりと組み合わないのである。すぐにこの長方形の組み付けが悪いことに気が付いた。もう一度すべてのネジを緩めて調整していく。どこか1か所のネジを締め付けすぎてしまうと歪みが出るので、できるだけ均等に少しずつ締め付けていくという時間のかかる作業となった。

 ここがドラポジの一番のおすすめ理由なので写真付きで紹介しておく。右はこれから設置するペダルユニットを取り付けるプレート部分である。ステイをフレームに取り付け、そこにプレートを設置するようになっている。ステイには調整用のスリットが設けてあり、好みに合わせてペダルの位置を調整できる。寝かして水平に設置するもよし、かなり角度をつけて取り付けるのもお好みしだいだ。右はDD本体に設置プレートを取り付けて、裏側から写した写真である。このプレートは厚みもあってしっかりしている。写真でもお分かりの通り、各社主要ハンドルを取り付けるための穴あけ加工がされている。DDとは3か所でとめることになる。フレーム類は比較的に手に入れやすいが、このプレートを自作するのは素人では、いや、筆者には到底不可能であり、こういった商品を提供くださっているメーカーの存在はありがたい。

最終局面で見えた取り付け順序の妙

 説明書通りに組み付けること延べ3時間は経過しただろうか。少し時間がかかりすぎたが、撮影したりいろいろと設計思想を想像したりしながらの組み立てだったので、普通ならもう少しテンポよく組んでいけるはずである。

 そして各パーツを仮止め状態で組み付けたら、実際にシートに座ってペダルユニットの位置や角度を決めていく。ここで一つ問題がある。ペダルユニットの位置が決まればいよいよメインフレームに固定していくのだが、ペダルユニットがすでに乗っているプレート部分をメインフレームに取り付ける際に、かなり窮屈な姿勢で手を伸ばさないと届かないネジがあるのだ。しかも六角棒で回す際には、すでに床に設置している関係で、六角棒をぐるぐる連続で回すことができず、床とプレートの隙間部分、たぶん50度ぐらい回したら、また棒を抜いて角度を変えて差し込んで回す、の繰り返しを強要された。ドライバー型の六角棒を持っていれば問題ないが付属の90度に折れ曲がった工具では隙間で作業するのは難しい。工具をつけてくれるのなら直線型のほうが良いかもしれない。

 ハンドル部分の設置はもっと苦労する。これはドラポジの作りの問題というよりもDD本体の重量によるところが大きい。とにかく重い。だから片手で位置を合わせながら、ボルトを締め付けていくなどほとんど不可能にちかい。しかもアルミフレームに入れた先入れナットにあらかじめ取り付けておいたジョイント部分が、どうしてもハンドルの重さで斜めになってしまい、先入れナットがうまくフレームのレール内で滑らないのだ。位置を合わせるために動かすのに苦労する。シートに座り両膝を立ててハンドルプレートを支えながら、体をねじるようにしてフレームのジョイント部分のナットを締め付けていく。締め付け作業に集中しすぎると、ガタンっと膝の上のハンドルの位置がずれてしまう。何とか取り付けることができたが、その後も実際に走行してからも何度か微調整が必要となり、この作業を何度か繰り返さなければならなかった。

 同じことがオプションパーツとして購入したモニタースタンドにも言えた。モニターを支えながら位置を合わせて組み付けていくのに苦労する。重いというよりも少しでも斜めになると先入れナットがフレーム内で引っ掛かってしまい動きづらくなるのだ。微調整するために力を加減しすぎると動かないし、ちょっと力をいれると思っている以上に動いてしまい、良い位置に合わせるのに少しイライラしてしまった。

完成したけど、新たな問題が。

 2日間にも及ぶ組付け作業(途中壊れたクーラーの入れ替え作業に電気屋さんの訪問もあり中断)を終えて完成した新しいコックピット、ドラポジ2。最初からこれが正解だったと思える。必要以上に大きくない無駄のない作りがよい。微調整可能なプレート類が加わり商品として完成をみた感じである。しかし何かの終わりはまた新しい何かの始まりでもある。いままで取り付けていたトラックボール型マウスやAG03(オーディオインターフェイス)を取り付ける方法を検討しなければならない。AG03はどこにおいても支障はないが、トラックボールは操作しやすい位置でないと困る。アマゾンを除いてアルミフレームを追加注文しようと考えた。いくつか該当する商品が出てくるがいくつか仕様があるようでどれを購入してよいのかわからない。サイズや先入れナットの大きさと形状にバリエーションがある。

 このブログを目にした方で、ドラポジに追加することができるフレームや先入れナットを紹介いただきたい。できればアマゾンのリンクがいい。ぜひお願いしたい。

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