関係代名詞攻略

ブログ雑談

 タイトルを見て、???となった読者の方もおられるのではないだろうか。
おっさんのブログといえば、F1ゲームネタ、ガジェット、おっさんの戯言と決まっていた。それが「関係代名詞攻略」とはこれ如何に。

 断っておくが、関係代名詞とは言わずと知れた英語の文法事項の一つである。ダラダラと関係代名詞の話から始まって、最後は鮮やかにF1ネタと相まって、意外な相関関係に「なるほど、うまいっ!!」なんてことには決してならない。終始、関係代名詞の話である。それも結構ガチの。

ページを離れようとした貴方!

 早まらずに、少しだけお付き合いください。お願いします。最後までお付き合いください。時間の無駄にはさせませんので。

一緒に勉強しましょう。たまにはいいんじゃない。

 学生の方のお役に立てると嬉しいし、英語キライな貴方が、「アレレっ、そんなことだったの!?」と思い直していただけると幸いでございます。

まずは改名しましょう。

 現在完了、受動態、不定詞・・・、英文法の単元名は実にわかりにくい。これらの語句は雄弁にその実体を語ることはない。今回取り上げる関係代名詞も、「代名詞」の部分はすっきり理解できるだけに、「関係」の不明瞭さが際立っている。まずは改名していこう。「関係」を「接続」と変えてみる。(変更の理由は後述する)「接続」とは二つ以上のものをつなぎ合わせることだ。「関係」は「接続」された二者が互いに関わりをもっていることを意味する。「接続」にするとわかりやすいのは、「代名詞」と同じように、「接続」に「詞」を付け加えると「接続詞」となり、文法事項の一つになるから。日本語で言えば「そして」「しかし」「なぜなら」であり、英語では “and”, “but”, “because”となり実体が見えてくる「関係代名詞」を「接続代名詞」と言い換えればわかりやすくなる。もっと突っ込んで、「接続詞の働きをする代名詞」としてしまえば、もう答えを掴んだようなものである。

では、「接続代名詞」と改名できる根拠をお示ししよう。

① これは本です。
② それは英語で書かれています。

この二つの文をそれぞれ英語にしてみよう。

 ①は、” This is a book. “ ②は、” It is written in English. “となる。②の方は「受動態」を使わないと書けないので少々難しかったかもしれない。うまくできなくても構わない。本論はここからである。

 それでは次に、この二つの文を何とかして、一つにしてほしい。つまり2文を1文にするわけだ。

さぁ、どうする?

どうする?

どうする?

どうする…zzz

 貴方が英語を得意とするなら、いきなり関係代名詞を使ってバシッと決めてしまうことだろう。でもここでは少し回り道をしてみたい。

 2文を1文にするもっとも単純な方法は、接続詞でつないでしまう方法だ。

This is a book and it is written in English. (これは本です。そして英語で書かれています。)

 このセンテンスの中に、接続詞と代名詞がありますよね。大きな声で指摘してみてください。
そう、その通り。and が接続詞で it が代名詞ですね。

This is a book and it is written in English. (これは本です。そして英語で書かれています。)

 それは「関係代名詞」使って書いた次の英文と比較してみましょう。

This is a book which is written in English.(関係代名詞)
THis is a book and it is written in English.(接続詞+代名詞)

 関係代名詞は、and と it に置き換わる部分であり、このことから関係代名詞 which は接続詞 and と代名詞 it の二つの役割をもつ語ということがわかる。だから関係代名詞なんて呼ばずに、接続代名詞とするほうがわかりやすい。実際に英語では、関係代名詞は relative pronoun と表される。文字通り、関係する代名詞なのだ。はじめて和訳した学者が「接続」よりも「関係」を選んだのはカッコイイからではないだろうが、今更だが「接続」で良かったんじゃないかと思う。

何のために存在するのか

 それでは接続代名詞とは何のために存在するのか。これは関係代名詞にかかわらず、すべての英文法事項に共通して科されるべき問いである。

 英語は言わず知れた言語。言語はコミュニケーションの道具。人類が進化し、群れから家族を持ち、そして文明を持つようになるにつれてコミュニケーションも深化していった。言葉は感情や気持ちを表す雄叫びのようなものから、何かを理知的に説明できるだけの機能を持たされ始めたのである。
 
 「大きな犬」と「父が買ってくれた大きな犬」を比べてみてほしい。どちらがより高度なコミュニケーションで用いられるだろう。無論、後者である。「犬」がどんなものなのかをより詳細に説明している。それでは、この二つは何が異なっているのだろう。字数が多い。そのとおり、字数がおおい。それでは多い字数は何のために、あるいはどのように利用されているのかを明確にしてほしい。

 「大きな」は「犬」を修飾(説明)する形容詞であり、語、つまり1語である。それに対して、「父が買ってくれた大きな」は同じく「犬」を説明する形容詞として働いているが、1語ではない。複数語句ではあるが、それだけでは物足りない。たんに複数の語句を使用しているにとどまらず、文の、つまり「誰が〜を…する」といった主述の関係が存在する文の形で「犬」を修飾していることに注意したい。 

 a big dog

 bigがdogの左側について説明している。英語では名詞(この場合「犬」)を詳しく説明したい時、名詞の左側(つまり前)に説明のための語を付ければ良い。その説明のための語を形容詞と呼んでいる。しかし形容詞が語ではなく、先述のように、主述の関係をもつとなると事情が異なる。1語の形容詞と同じように名詞の前につけるわけにはいかない。理由があるとすれば、名詞の前が長くなりすぎると、肝心の名詞がぼやけてしまい、本来、名詞をより詳細に説明するために存在しているはずの脇役の形容詞が、名詞の存在を圧倒しかねない。間違いをあえて書いてみよう。

a my father bought for me big dog.

 これはデタラメ英語だが、雰囲気を掴んでもらいたい。どうだろうか。a big dogと比べて、dogの存在感は無いに等しい。これでは何のために形容詞をつけたのかわからない。名詞を引き立てるはずが本末転倒となっている。

 そこで控えめに一歩下がって、名詞を立てながら説明することになる。形容詞は名詞に先を譲り、後ろから修飾するのだ。

a big dog my father bought for me

 単純に後ろにくっつけただけであるが、正解の形をしている。ちゃんと関係代名詞を使えば、

a big dog which my father bought for me.となる。

 関係代名詞を接続代名詞として理解するなら、一足飛びにこの正解にたどり着く前に、人類の進化とともに、コミュニケーションが深化し、それにともない(どちらが先かは言語学者、人類学者にお尋ねください)言語も発達してきた道筋を辿っても良い。

This is a big dog. My father bought this dog for me.という2文が存在し、さらに、

This is a big dog. My father bought it for me.とthis dogが代名詞 it となった。代名詞は会話する両者の間で共通の情報として認識されていないと成立しない、高度なコミュニケーションと筆者は思っている。

そして2文は接続詞を使って1文になる。

This is a big dog. And my father bought it for me. 接続詞もやはり多くの情報を伝える必要性から生み出された語である。そして…

This is a big dog which my father bought for me.

 関係代名詞が登場する。ここまでくるとコミュニケーションのための情報交換にとどまらず、それを如何に書き、あるいは言い表すかといった方法論に至っているのである。英語の歴史の中で、関係代名詞が登場したのは何時ごろなのか興味が湧いてくる。

 関係代名詞は一番大切な名詞に対して、できる限り多くの情報を効率よく付与するために作られた文法事項だと言える。

 

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