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iRacing Set-up Guideを読む 第3回 

マシンのセットアップに理解があれば、レーシングシムをより深く楽しめるのではとの思いから勉強を始めた筆者。

まずは公式の「iRacing Set-up Guide」で基本を学ぶことから始めている。ガイドを読むだけでは理解できない部分は、書籍やネットの情報で補いながら読み進めていくシリーズの第3回。

シリーズ第2回はこちら

ロールバーについて

ロールバーの正式名称は「アンチロールバー」。つまり「ロール」を打ち消すバーということになる。ロールとは旋回時に車にかかる遠心力のために車体が外側に傾いたりよじれたりする事を言い、タイヤにかかる横方向の力を制御し、キャンバーの設定を最適な状態にするために、「ロール」を抑える必要があるわけだ。

このロールバーには「ロール」を打ち消すためのスプリングがついており、ロールが発生したときに効力を発揮するように作られている。ロールバーは前輪、後輪、あるいはその両方についており、このバーを適切に設定することで、タイヤの外側にかかる負荷を最適化し、旋回時のアンダーステア、またはオーバーステアを解消することを目的とする。

前後一方のバーを高く設定すれば、設定した側のタイヤ外側への負荷が高くなる。また前後両方を同じように設定すればタイヤへの負荷に変化はないが、車両全体に発生するロールを減少することができる。ただしこれには適切なキャンバーの設定が必要となる。

ロールバーを設定するうえで忘れてはならない大原則は、前後のタイヤかかる負荷のバランスをとることが目的だということである。ロールバーを固めていくことでロールを制御することができるが、同時に車全体が固くなる。また車によっては先述のように、前後の一方にしかロールバーを持たない、あるいはまったくロールバーが存在しない車もある。

前輪のロールバー

前輪のロールバーの設定は、車全体に大きく影響する。

固めると:
〇安定性が向上する
〇アンダーステアよりになる。
〇ステアリング操作に対して反応が良くなる。
✕路面の凸凹に対して影響を受ける。
✕ブレーキング時に追従性がわるくなる。

柔らかくすると:(基本的には固めたときの逆の作用)
〇オーバーステア傾向
〇コーナリングや、ブレーキング時に挙動が安定する

後輪のロールバー

コーナー途中から出口にかけての動きに影響する。

固めると:
〇旋回操作中(ステアリングを切っている状態)にアクセルを踏み込んだときに後輪のロールバーは効果を発揮する
〇リアが安定して、コーナー脱出時の加速でもアンダーステアを出しにくくする。
✕オーバーステアとなり、突然のスピンやスライドが発生しやすい。

柔らかくすると:
コーナー出口でのオーバーステアを発生させる。また「ロールオーバーステア」と呼ばれる、コーナー出口にかけてよりオーバー傾向が高くなるという現象を発生させる。

荷重を制御するブレーキバイアス

ブレーキを踏むと荷重は前方へ移動し、前輪が路面に押し付けられグリップを増す一方で、後輪にかかる力は抜けてグリップが弱くなる。

ブレーキバランスとは、そもそもブレーキは4つのタイヤのすべてに装着されている。しかしドライバーが制御するための入力はブレーキペダル一つしかない。そのためペダルを踏んだ時に、前後のブレーキにそれぞれどのくらいの制動力を与えるのかを決定するのがブレーキバランスである。

自転車を例に挙げるとわかりやすい。自転車は前後のブレーキをそれぞれ左右の手で操作できるようになっている。右は前輪、左は後輪である。想像してみてほしい。勢いよく走っている自転車の前輪だけにブレーキをかけると、体はより前に持っていかれ、極端に言えば、体は容赦なく前に放り出されてしまうだろう。そのため直感的に高速域から減速する場合には後輪のブレーキと前輪のブレーキのバランスをうまくとりながら操作している。

自転車に乗っているとき私たちはスピードと自分の体に加わる力のバランスを感じ取りやすい。具体的に意識しているわけではないが直感的にブレーキバランスをとっているのだ。レーシングマシンも同様、ブレーキバランスを調整することで、車加わっている力をうまく車輪に伝え、マシンの挙動を制御しながら最大の制動力を得るのが目的である。コーナー進入時にブレーキを踏み込んだ状態であれば、ブレーキバイアスの設定はコーナーでの車のバランスに影響を与えることができる。

前輪のバイアスを増加する

高く設定するほど、フロントタイヤにより高い制動力が加わる。これにより、ブレーキング時にマシンを安定させ、コーナーの進入時にバランスをアンダーステア方向(安定した)となる。一方でフロントバイアスを高く設定しすぎると、リヤタイヤへの荷重が抜けるため、車全体への制動効果が減少する。

前輪へのバイアスを減少する

数値を低くすることは、リヤタイヤに高い制動力がかかることになる。これにより、マシンの制動効果が増す。しかし、ブレーキングの効果を最大限に高めるためにリヤ方向にバイアスを調整すると、リヤタイヤがロックアップする可能性が高くなり、ダウンシフトの時の踏み込みが足りないか、ストレートでのブレーキングが不足している場合にこの現象が発生しまやすくなる。コーナーの進入時にブレーキをリリースすると、後輪がマシンを押し出す力が増し、マシンがオーバーステア傾向になります。

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