MENU

【MetaQuest2レビュ①】 今日から我が家はサーキット

目次

衝動買い上等! 「MetaQuest2」は後悔のない大アタリ!

 2020年に発売が開始された「Oculus Quest2」は、販売元であるFaceBookの社名により「MetaQuest2」と改名された。名称変更に伴い内臓ストレージは128Gへと倍増された。そのほかの仕様の変更はない。価格が据え置かれたのはうれしい限りだ。またバージョンアップが頻繁に行われ、解像度(画面の鮮明さ、美しさ)やリフレッシュレート(画面の書き換えスピード)は発売当初から大幅に引き上げられた。これにより高級機に比肩する性能を手に入れることになった。 

 ググればすぐにわかるような基本的な情報すら知らずに筆者は「MetaQuest2」を購入した。冒頭に書いた簡単な製品紹介は購入後に初めて知ったことで、衝動買いに近い買い物を今回もしてしまったというわけだ。

 しかし、衝動買いも筆者のように年季が入ってくると大きく外すことは少なくなり、今回の「MetaQuest2」も大当たりとなったので、今更だがレビューを書きたくなった。

とにかくGOOD! 数値よりもおっさんの感動を伝えたい

買いなさい。

映画が好きなら買いなさい。

レーシングゲームが好きなら買いなさい。

乗り物酔いが心配でも買いなさい。

おひとり様なら買いなさい。

 購入して2週間。筆者がゴーグルを被らない日はない。主にはレーシングゲーム、iRacingを楽しんでいるが、ちょこちょこと映画をみたり、先週はDAZNのF1中継を楽しんだ。

 まずはこのゴーグルには3つの楽しみ方があるので整理しておこう。

「MetaQuest2」の3つの楽しみ方
  • VR空間を楽しむ
  • 大画面を楽しむ
  • 3Dゲームを楽しむ

 

VR空間を楽しむ

まずはこれが本命。筆者がもっともVRゴーグルに期待していたことであり、ほぼこれに限って使用しているといっても過言ではない。

「MetaQuest2」はUSBケーブルでPCと接続することが可能だ。

 さらりと書いたが、実は案外奥が深い。というのは、通常VRゴーグルはPCに接続することが当たり前で、わざわざ改めて紹介することではないのだ。しかし「MetaQuest2」の場合は事情が異なる。このデバイスはむしろPCと接続しないで利用することを前提に作られているのだ。専門用語ではスタンドアローンと呼ばれているようだが、これは革命的といえる。とはいっても初代の発売から数年来、「MetaQuest」シリーズの特徴となっており革命が起きたのはもう数年前の話だ。

 PCにケーブル接続することでVR対応のコンテンツを楽しめるという機能がちゃんと備わっていることを評価したい。ゴーグル本体のみでもアマゾンプライムやネットフリックスといったサービスを専用アプリで楽しむことができ、かなりの数のゲームやVRコンテンツも提供されている。映画の視聴やバーチャル空間でのゲームをお望みならこれにまさるデバイスはないだろう。なにせPCを必要とせず、これらのコンテンツを楽しめるのだ。

 しかし筆者の目的はあくまでもレーシングシム。

 レースシムを何とかよりリアルな環境で楽しむことをつねに目標としている筆者にとって、最も大切な映像関連のアップグレードは決定的な解決策のない、頭を悩ませる問題だった。

 かつては4Kの大画面を導入した。

 が、しかし精細さは問題ではなく、欲しいのは視野だと気が付かされた。

 そこで3画面。

 モニタの選定をし購入の一歩手前までこぎつけたが、レース以外での用途がさだまらず、コスト面でも折り合いがつかなかった。

 1画面しかないかとあきらめかけていた時に、「MetaQuest2」購入を決定づける3つの衝動買いスイッチがおされてしまったのだ。

 1つ目は誕生日。

 おっさんが何を言ってるねん!ということは自分でも痛いほどわかっているのだが、ものを買うにはそれなりの理由で正当性を必要とする。誕生日には自分へのプレゼントが許されるのだ。

 2つ目はボーナス。

昨年からオフィスでの役割が少々変わり、ちょっとボーナスが楽しみに思える立場になった。これは生々しいのでこれくらいにしよう。

 3つ目は展示即売会。

購入の1週間前にたまたまVRの展示即売会の前を通りかかったのだ。「あーVRね、」と一瞬、頭を掠めただけで足を止めたわけでもなかったのだが、販売員のキレイなお姉さんは私の頭の衝動スイッチをあの時押していたのだ。恐ろしい。

かくして「正当性」「資金」「お姉さんの啓示」を得て初めてのVRゴーグルを手に入れた。

「話がそれているぞ! おい! VR空間はどこいった?」

「VRゴーグルを被る」は今すぐ「マシンに乗り込む」に書き改めるべきだ

「VRゴーグルを被る、つける、装着する、はめる、つかう」とにかく何でもよいが、すべて「マシンに乗り込む」に即刻改められるべきだ。

初めてゴーグルを被りiRacingを起動し、いつものように「練習セッション」に参加した瞬間におもわず声を上げてしまった。

どんな声をあげたのかは覚えていない。感動があったことだけは事実。

とにかくすごい。映像が切り替わった瞬間私はコックピットの中に納まっていて左右、上下を見ればそこにはサーキットがあった。いや違う。サーキットがあったのではない、私がサーキットにあった(いた)のだ。

目の前にはステアリングがある。のっぺりとした「絵」ではない。「物(ブツ)」がある。ステアリングについているボタンや液晶表示はちゃんとそこにある。

その先にはマシンのノーズ部分がありアンテナが立っている。すこし体を浮かせて横から見えるとちゃんとそこにある。そのままマシンの前方を見るとそこにマシンのノーズが存在している。ついさっきまで見ていたモニターの中には存在していなったものたちだ。

もしやと思い後ろに首をひねるとサイドポンツーンからリアタイヤ、リアウイングがちゃんと存在する。

わたしはちゃんと存在するマシンの中に、ちゃんと乗り込んでいるのだ。

エンジンを始動してみる。

私の手はリアル世界にあるリアル・ステアリングのスイッチに延びていく。画面内に変化はない。

そう、VRの世界は「おさわりは厳禁」なのだ。

ステアリングの位置も、自分の手も見えない。手探りでスイッチを求めるわけだが、これが想像以上に容易でまた笑えた。

見えないステアリングにちゃんと自分の手が伸びていき、おおきく外すことなくエンジン始動スイッチを押すことができるのだ。

いつものようにエンジンが始動する。リアルとバーチャルが絶妙なバランスでミックスしている。

サーキットを走りだすと感動は幾重の波となって私に襲い掛かり容赦なく呑み込もうとする。

心地が良い。感動の波に飲み込まれ溺れるのも悪くない。(何を書いてるんだ?)

はじめてのサーキットは鈴鹿。

ストレートから1,2コーナーへアプローチしていく。

2Dではまったく感じられない、わからなかった起伏がある。バンクがある、縁石が立っている!

走るべきラインが見えるようだった。ふと我に返る。頭は少しだけ現実にもどりゴーグルの描画性能を評価し始める。

「思っていた以上にきれいだ」

技術が進化しているとはいえVRゴーグルの中身は4Kのモニターには及ばばい。キレイとはいってもモニターの本気には勝てるわけがない。それは自明のことで、私も過度の期待はしていないかった。むしろレーシングシムだから「ドライブ」することがちゃんとできて、タイムを更新し、ライバルとレースできれば、観客の表示やコース脇のオブジェクトが多少ざらついていようが問題ではない、という自分への言い訳と慰めをあらかじめ用意して「MetaQuest2」を購入した。

事実、目の前に広がる景色はリアルだが、モニターほど美しくはなかった。しかしそれは、私がこの程度なら許せると考えていたものをはるかに超えるものだった。

そしてさらに後日詳細を書くつもりだが、この2週間で「MetaQuest2」に少し手を加えてあげた。設定を変更しデバッグツールで描画性能を引き上げたことで十分合格点を超えて「思っていた」を必要とせず「美しい」いえるほどに進化した。これには正直驚かされた。

一部のマニアックな人以外は普通に触れる範囲で設定を変えているだけだとしたら、実にもったいない。いくつかの項目を変更し、数値を書き換えるだけで別物に近い進化を遂げることを機会を見つけて紹介できればと思う。

とにかくここまでの結論、「MetaQuest2」は私をサーキットに連れて行ってくれるデバイスなのだ。

楽しみ方の残り2つは私にとってはオマケ

映画は確かに大画面で見る迫力はあるが鮮明で美しく、臨場感のある音響で楽しむというレベルには達していない。それでも映画館の中でだれにも邪魔されずに楽しめるのはVRならではだ。家族がいる方には喜ばれるに違いない。没頭できる。数本映画を視聴したが、ゴーグルを外した時に現実に戻されたと感じたギャップの大きさが没入感の大きさそのものだった。

「あー、そういえば寝室にいたんだ。電気つけたままだった。もったいなかったな」と思った。数時間のことではあるが、自分がどこにいてどんな環境にいたのかを忘れていた。これはすごいことだと素直に思えた。

付属の3Dゲームは一切試していない。ボクシングなんかはフィットネスにも良いしライトセーバーでチャンバラするのもVRならではだが、わたしにとっては「MetaQuest2」はサーキットであり、それ以外のものである必要がない。自宅がサーキットになってのだからこれ以上何を望むというのか。

*つづく

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次