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快適な空の旅を(2)ヨークかスティックか

暑い日が続きますが、こんな時は引きこもってPCで空の旅を。
おっさんです。

さて今回は、フライトシムを楽しむために必要不可欠なフライト・コントローラーのお話です。

最新作MSFS2020はPCに加えてXboxでもプレイ可能です。そのためいわゆるゲームコントローラーでの操作にもデフォルトで対応しています。

Xboxのコントローラーはサイズや操作性などの点でGOODな評価を得ていますが、フライトシムを快適にプレイするために、よく考えられたキーアサイン(割り当て)がされていると評判です。

しかしながら、コントローラーでは空を飛ぶことを楽しめても、航空機を操作する楽しみという点ではフライト・コントローラーには残念ながら及びません。

フライトコントローラーには大別して2種類存在します。

民間機の多くに採用されているヨーク型と戦闘機のスティック型です。民間機の中でもエアバス製の機体はスティック型が採用されています。

左がヨーク型、右がスティック型です。

皆さんは操縦桿と聞けば、どちらを思い浮かべましたか。

ゲーミング・デバイスとしては圧倒的に右のスティックタイプのものが主流です。量販店で手に入れることができるのはスティック型で、ヨーク型を店頭においているところはまずないでしょう。

ということで、今日はこの二つのタイプの操縦桿について、どちらを選ぶのかをテーマとしたいと思います。

「民間機乗り」ならヨーク

エアバス社の機体を除く、ほぼすべての航空機の操縦桿はヨーク型です。セスナという名称で知られる小型機もジャンボの愛称で親しまれた大型旅客機B747(ボーイング747)もこのタイプの操縦桿です。

両手で握って操作するため安定性に優れ、入力、つまり旋回時の操縦桿の傾きを一定の角度に保持しやすいので、より精密な飛行を行うことが可能です。

フライトシムの楽しみ方は人それぞれですが、私のようにリアルに飛ぶことこそが楽しみであるという人にとっては、現実の航空機と同じ形状の操縦桿で捜査しているという雰囲気だけではなく、一定の旋回率を保って進路を変更できる抜群の操作性は大変重要な意味を持つのです。

民間機は鳥のように自由に空を飛んでいるのではありません。道があるわけでも、線が引かれているわけでもありませんが、空にもちゃんと飛ぶべき道があり、それを正確にトレースして飛行しているのです。とくに離陸と着陸の際には細かく設定された経路を飛んでいます。

そしてそのリアルな飛行経路を正確にトレースして飛ぶのが、私にとってフライトシムの醍醐味でもあるのです。

しかしながら、ヨーク型コントローラーは前述のように簡単に入手できないことに加えて、選択肢も限られています。

今現在、日本で比較的簡単に入手可能なヨーク型コントローラーは下記の3種類です。
(リンクはアマゾンアソシエイトです。リンクから購入いただくことで筆者に紹介料が入ります。)

1)スラストマスター TCA Yoke Pack Boeing Edition

2)Turtle Beach VelocityOne Flight

3)Honeycomb Aeronautical ALPHA FLIGHT CONTROLS

実際に手にしたことがありませんので善し悪しの詳細を語ることはできませんが、1)と2)はスロットル・ユニットが付属しているので、基本的な操縦はすべてこれだけで可能です。

3)はヨーク部分のみなので(スロットルは別売)、エンジンの出力の操作(車ではアクセルに相当する操作)はキーボードやゲームコントローラーで補わなくてはなりません。

価格もそれぞれですが、2)はもっとも安価ですべてを手に入れることが可能です。お安い分、レビューを見ているとつくりや操作において若干の不満点があるようです。

3)の別売のスロットルユニットをそろえると1)よりも高価となるため、コスパでは1)が優れますが、ボタンの数や種類では3)が圧倒的で、この二つは悩ましいところです。

「戦闘機」なら絶対にスティック型

スティック型は数千円から数万円まで用途に応じて選択肢がたくさんあります。私はHOTAS Warthog フライトスティックを使用しています。民間機しか操縦しませんので、リアリティは損なわれますが、つくりは質実剛健、堅牢でスイッチ類の精度や耐久性に一切の不安はありません。

スティック型全般に言えることは、入力が素早く行えることです。戦闘機のように空中を自由自在に飛び回る必要がある機体の操縦にはスティック型一択です。ただし片手での操作になるため、機体の姿勢を一定に保つのが難しく精密な操縦には向きません。

戦闘機を想定したつくりになっているのでHOTASとよばれるハンズフリーをコンセプトにした商品が多いです。この場合のハンズフリーとは、操縦桿から手を放さずに戦闘に必要なすべての操作を行えることを意味します。それだけ入力系統(ボタンの数)が多いということです。

これは戦闘機に限らず、民間機の操縦でも有益です。フライト中には様々な操作が要求されます。コントローラーに十分なスイッチがないことは、すなわちキーボードに頼ることを意味し、それはリアリティを損ねる大きな要因となります。

私はつくりの良さとボタンの多さからこの商品を選びました。

セスナをスティックで飛ぶのに抵抗がありますが、ヨーク型に決定的な商品がないのも妥協の理由の一つです。

大変良いものなので、雰囲気、という点を除けば不満は一切ありません。操縦桿の安定性も、スティックは金属製、支えるバネ構造もしっかり作られているので、安価なスティックによくある不安定さは一切ありません。

スティック型の最大の弱点は入力があいまいになりがちな不安定さなので、この商品なら安心して使えます。

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結論、というほどでもないが。

戦闘機乗りならスティック一択ですので、悩む余地はありませんね。問題は民間機乗りです。エアバス社の機体はジョイスティック型ですので、こちらを選んでも十分にリアリティのある飛行を楽しめます。ボーイング社はヨーク型ですが、実際のところ、民間機の飛行はほぼすべてがオートパイロットなので、操縦桿を操作する機会は大変少なく、スティック型でもあまり問題にならないかもしれません。

セスナで遊覧飛行や、訓練飛行を行う際にはスティック型は操作し辛いです。特に精密な飛行を求められる計器飛行訓練などでは旋回率を一定に保つのが難しいなどの不利がありますが、絶対に不可能というわけではありませんので、ご予算に応じて選択できるスティック型が無難なチョイスですね。

とくにHOTAS Warthog フライトスティックはほぼ完ぺきな商品なので、同等の完成度のものがヨーク型には存在しないので、これを選ぶのが最適解です。ただし77000円は高すぎますが。(でも一生ものということで…)

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この記事を書いた人

20年?ぶりにフライトシム沼にハマっているおっさんです。

このブログと同名のポッドキャスト📻も配信しています。

つい最近までレースシムにはまっていたのですが、MSFS2020と出会ってしまい(出会わないようにしていたのに)再び空の世界へ戻ってまいりました。
「おっさんさん」でも「おっさん」と呼び捨てていただいても結構です。
😅

よろしくお願いします。

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